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アニヤハインドマーチ エコバッグ狂想曲 ~ブームが去ったらきっと後悔~ [ブランド]

 

ニュース等で既にご存知の通り、アニヤ・ハインドマーチのエコバッグ狂想曲が巻き起こっています。

日本のメディアでこの騒動をいち早く予測したのは「クーリエ・ジャポン」のみ。その見識の高さに敬意を表します。

※7月10日発売の8月号で既にこのバッグを取り上げている点に注目!

論評内容に関しては同誌をお読みください。

http://moura.jp/scoop-e/courrier/

このエコバッグの販売限定数は公表されていませんが、ニュースなどで報道されている各店限定数から想像すると、5000~6000個程度でないかと思われます(間違っていたらごめんなさい)。

本日7月20日現在、ヤフーオークションで「アニヤハインドマーチ エコバッグ 日本」で検索すると200件以上がヒットします。ちなみに、「日本版」以外を含めると400件以上がヒットします。

お値段は最高値で4万5千円超えと、20倍のプレミア価格!

本当にこのブランドが好きな方、真摯に環境問題を考えている方、限定品が好きな方など真面目な方がほとんどでしょうが、一部にこのような転売目的の方がいらっしゃるのは悲しいことです。

ブランド品や限定品のプレミアをビジネスとして見て来た経験からいわせていただきます。

ブームは熱しやすく醒めやすいもの。ブーム過ぎ去りしあとは、それなりの相場に落ち着きます。後で後悔しないよう、冷静になってください。

しかしながら、このアニヤ・ハインドマーチ氏のPRの才能は素晴らしいと思います。

このブランドのバッグは4~5万円以上するもので、高額です。2100円という同ブランドにとっては破格の低価格でバッグを売り出し、ブームを巻き起こしました。

ブランドはイメージダウンを恐れ、低価格商品を販売したがりませんが、「エコバッグ」というトレンドを利用することで、逆にブランドイメージをアップさせています。

彼女の思惑通り、アニヤハインドマーチの名前は連日報道されています。このPR戦略には脱帽です。

仮にエコバッグの販売だけでは赤字であっても、PR効果を考えると安いものです。

今後、このブランドは注目です。

 

 


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ルイヴィトンもカンバン方式導入! 品質低下の心配は? [ブランド]

ウォールストリートジャーナルの取材によれば、2005年11月よりルイ・ヴィトンがトヨタ発の「カンバン方式」(※)を導入したという。
それまでは新作やグラフィティライン等の1シーズン限定商品が即完売し、膨大な量のウェイティングリストを抱える状態が続いていた。
昨年発売された、モノグラム・デニムラインは爆発的にヒットし、あっという間に売り切れ。せっかく来たお客を手ぶらで帰すしかなかった。

売りたくても在庫がない。「品薄により購買意欲が高まる」という方針から、「顧客の要求は商品がいつも店頭に並んでいること」へ転換を目指した。
2005年にコンサルタント会社に依頼し、生産工程の見直しを図った。

これまでは、例えば「リード」というトートバックを1個製造するのに、20~30人の職人が専門の工程を分担し、約8日間かかっていた。
この方式だと、各職人の専門技能は熟練するが、どうして待機時間という”ムダ”が発生する。
コンサルタントはそこを指摘し、生産方式の見直しを行った。
現在は6~12人の職人でチームを組み、「リード」1個を1日で仕上げるようになった。
生産速度は8倍、人員効率は約2.5倍。単純計算でも生産性が20倍に上がったことになる。

ルイ・ヴィトンでは、この新しい生産方式を「ぺガス」と呼んでいる。
神話に登場する”ペガサス”と同社のキャスターバッグ”ぺガス”にちなんで命名したという。
この「ぺガス」の導入により、職人ごとの専門性が低くなったことと引き換えに、色んな種類のバッグを数多く生産できるようになった。
ビジネスとしては成功し、同社は50億ドル近い年商を上げ、さらに毎年10%の売上げ増を目指している。

しかし、この方式に全く問題がないわけではない。
これまでルイ・ヴィトンでは、熟練した職人が、昔ながらの伝統的な方法で製造しているというイメージを作り上げており、”高価だが丈夫で長持ち、修理して長く使える”と評価されてきた。
それが同社のセールスポイント、人気のカギであったように思う。
ここにきて、現代的な生産方式に方向転換。
果たして品質は維持できるのだろうか?

職業上、毎日のようにブランド品を見ているが、ルイ・ヴィトンに限らず、ここ最近品質の低下が気になっていた。
正規品でありながら、「縫製が少し雑だな」、「仕上げが雑だな」と感じることが増えた。
同業者の中にも、同じ指摘をする人がいる。
少なくとも4~5年前にはそんなことはなかった。

旧知の時計職人さんも似たようなことを言っていた。
「高級時計も昔に比べると、故障が多くなった。コストダウンしているせいかなあ。ひどいものは欠陥品じゃないかと思えるものさえある。」

このままいくと、ブランド品も「大量生産、大量消費」で消費者にソッポを向かれるかもしれない。
最近では、コピー商品の精度が上がってきていると言われているが、実は、逆にブランド品の質が低下しているのではないだろうか?
簡単にマネされるほどに・・・

ブランド品を扱うものとしては、心配でならない。

※「カンバン方式」とは
カンバン方式とは、トヨタ自動車が発案して実施している、
1.作り過ぎのムダ
2.手待ちのムダ
3.運搬のムダ
4.加工のムダ
5.在庫のムダ
6.動作のムダ
7.不良をつくるムダ
上記「7つのムダ」を排除し、「必要なものを必要なだけタイムリーに作る」という生産管理方式のこと。
その究極の形は完全受注生産である。カンバンとは部品納入時間、数量を明記した作業指示書で、各部品の箱についている。近年では、トヨタグループ以外の部品会社や異業種の会社でも導入されるケースが多い。「カンバン方式」はアメリカでも通じる言葉になっているほど国際的にもよく知られている。


ブランド帝国LVMHを創った男 ベルナール・アルノー、語る


私的ブランド論―ルイ・ヴィトンと出会って


どうして売れる ルイ・ヴィトン


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テレビドラマ ブランド刑事 そんなやつおらへんやろ~  [ブランド]

昨晩(1月18日)、テレビ東京系列で「ブランド刑事(デカ)予備鑑定捜査員 桐原真実」という
2時間ドラマが放映されていました。
タイトルに興味を持ってチェックしました。

<あらすじ>
ボットーネジャパンという人気ブランド品の偽造品流通に関連して、殺人事件が発生。
被害者はお客さまから偽造品を預かった質屋の店主。
店主は偽造品であることを見破ったうえであえて質預りし、そのバッグに隠された秘密を
発見する。
その秘密がバレると困る犯人は質入されたバッグを取り返すために質屋店主を殺害。
しかし、奪ったバッグに埋め込まれていたはずの秘密が無くなっていた。
その秘密を巡る犯人を東ちずる演じるブランド刑事が捜査するというストーリー。

その秘密とは、ボットーネジャパンのマル秘社内資料である「真贋判定マニュアル」を撮影
複写したSDメモリーカードであった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この2時間ドラマのなかには、現在のブランド偽造品の実態や問題点に言及する箇所や、
質屋について紹介する箇所がありました。
エンドロールによれば、東京質屋協同組合と加盟する質店が協力しているようで、大筋では
問題はありませんでした。

しかし、本職の私からすると、ツッコミどころがいくつかありました。
クライマックスシーンあたりで、殺害された質屋店主がお客さまから預かった偽造品のバッグを
いじくりまわし、真贋マニュアルが入ったSDメモリーカードを抜き取って自分の扇子の間に隠す
というくだりがありました。
ここには真っ先にツッコミを入れておきます。
買取った品物の場合は、質屋側に所有権が即座に移転しますので、煮ろうが焼こうが質屋の
自由です。
しかし、質預りの品物は3ヶ月後の流質期限が来るまでは、所有権はお客様にあります。
ですから、実際には質屋が預かった商品をいじり、こねくりまわすことはなく、大切に保管庫
(蔵)の中にしまっておきます。
ましてや、中に入っているものを抜いてしまうということは100%ありません。
ここの部分だけは視聴者に誤解を与えないように、ツッコミを入れておきます。

そんなやつおらへんやろ~!

みなさま、誤解の内容お願いします。
質屋は預かった品物を現状のまま、蔵に保管しておりますので、安心してお預けください!


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ついに決着! ルイヴィトン VS コーチ [ブランド]

今年3月11日にブログで下記のニュースに触れました。

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米高級皮革製品・アクセサリーのコーチは9日、仏LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンが日本で
「嫌がらせと反競争的な」行為を行っているとして、日本の公正取引委員会に苦情を申し立てた
と発表した。
コーチが公正取引委員会に8日行った申し立てによると、LVMHは過去1年間にわたり、共通の
ビジネスパートナーに圧力をかけることで「不適切かつ脅迫的な行為」を行ったという。具体的に
は、日本の百貨店に対し、同じ百貨店の店舗内でコーチの出店あるいは既存店舗拡大を認めれ
ば、開発計画を取りやめるとか、一部の店舗からルイヴィトンブランドを全面的に引き揚げるなど
と脅したという。(2005年3月)
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http://blog.so-net.ne.jp/gogo78-shop/2005-03-11

今朝の新聞報道によれば、公正取引委員会は”LVMH側の独占禁止法違反はなかった”と判断
し、審査を打ち切ったとのことです。
今回の対決は、LVMHモエヘネシー・ルイヴィトン側に軍配が上がった結果となりました。
詳細な経緯は公開されていませんが、訴えたコーチはかなり格好悪いことになっちゃいました。


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ヴィトン、エルメスだけがブランドではない! [ブランド]

質屋やリサイクルショップで取扱うブランドといえば、どこを思い浮かべますか?
ルイヴィトン、エルメス、シャネル、ディオール、コーチ、ロレックス、ブルガリ、カルティエ、
オメガ、フランクミュラー、パネライ等はどこのショップでも取扱いしています。
当、まるよし質店では、それ以外にも下記のブランドを買取り、質預かりしていますので、
どんどんご利用ください。また、記載ブランド以外もお問い合わせください。

<取扱いブランド例>
トッズ
フルラ
ホーガン
ヒロフ
コールハーン
アニヤハインドマーチ
ゲンテン
ブリー
ケイトスペード
ヴァネッサブリューノ
メイプリオール
バリー
レスポートサック
MZウォレス
TUMI
エルベシャプリエ
ソニアリキエル
タケオ・キクチ
ポールスミス
ゲラルディーニ
パトリックコックス
ボッテガヴェネタ
ペレボルサ
サザビー


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ルイヴィトン VS コーチ 仁義なき戦い!? [ブランド]

昨日、こんなニュースがありました。

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米高級皮革製品・アクセサリーのコーチは9日、仏LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンが日本で
「嫌がらせと反競争的な」行為を行っているとして、日本の公正取引委員会に苦情を申し立てた
と発表した。
コーチが公正取引委員会に8日行った申し立てによると、LVMHは過去1年間にわたり、共通の
ビジネスパートナーに圧力をかけることで「不適切かつ脅迫的な行為」を行ったという。具体的に
は、日本の百貨店に対し、同じ百貨店の店舗内でコーチの出店あるいは既存店舗拡大を認めれ
ば、開発計画を取りやめるとか、一部の店舗からルイヴィトンブランドを全面的に引き揚げるなど
と脅したという。
----------------------------------------

ルイヴィトンはデパートに出店する際、店舗面積や立地条件(特に路面、1Fなどの目立つ位置)
等様々な条件を提示して交渉しているそうです。
デパート側もルイヴィトンの集客力や売上を含めたブランド価値を認めているがため、こういった
条件を受け入れているのでしょう。
コーチの独自調査によれば、ルイヴィトンの日本国内シェアは30%、コーチは8%だそうです。
この圧倒的な差の原因は何なんでしょうか?私なりに分析してみました。

【歴史】
ルイヴィトンが日本で本格展開をはじめてから27年になります。
一方、コーチは1991年、三越が子会社と協力して輸入、販売をはじめ、2001年にコーチジャパン
が設立されました。デパートへの出店や都市圏の路面店展開を本格的にはじめたのはここ2年
くらいです。

【アフターサービス】
ルイヴィトンが消費者の信頼を勝ち取った最大の要因はアフターサービスの良さだと思います。
全世界どこのルイヴィトンで購入していようが(たとえ質屋、リサイクル店、インポートッショップで
購入していても)、快く修理をしてくれます。
大阪や東京などでは修理専門のカスタマーセンターまであり、修理工房はガラス張りで外から
眺めることもできます。
「自社製品には全世界共通のアフターサービスを提供し、長く愛用していただく」というポリシー
が伝わってきます。
これはごく当たり前のように思われるでしょうが、【全世界共通】のアフターサービスを提供して
いるブランドばかりではありません。
ブランド名は公表しませんが、「国内直営店で取扱った商品しか修理しない」とか、「国内直営店
の保証書がないものは修理割引が適用されない」というようなブランドもあります。
これだと、せっかく海外旅行に行った記念に買ってきたブランド品も万全なアフターケアを受ける
ことができません。安心して購入できませんよね?
ルイヴィトンは【全世界共通】のアフターサービスを提供しているため、消費者は全世界どこでも
安心して購入できます。どんなに使い込んでいても修理可能であれば、対応してくれます。
この積み重ねが、現在の地位を築きあげた大きな要因だと思います。
コーチのアフターサービスについてはほとんど知りません。すみません。

ルイヴィトン以外に、アフターサービス対応がよいのは、ロレックス、カルティエ(リシュモン
グループ=他にはピアジェ、IWCなど)、スゥオッチグループ(オメガ、ブレゲなど)等があげられ
ます。

【価格政策】
ルイヴィトンは国内外の価格差を少なくするため、頻繁に定価の改訂を行います。また、値引き
販売を一切行いません。デパートの優待セール等でも”対象除外”となります。
対するコーチはインターネットで調べたところによれば、アメリカ国内での定価と、日本国内での
定価にかなり開きがあるようです。また、アウトレットモールにも出店ししています。
この結果、インポートショップや量販店では、ルイヴィトンの新品はほとんど値引きなし、コーチの
新品は10~20%引きで販売されています。
家電製品や一部ブランドの例を見ればわかるように、価格政策がきちんとしていないと、価格
競争に陥り、ブランドイメージも維持できません。

これ以外にも、マーケティング戦略などいろんな要因があるでしょうが、上記3要素から考えても
ルイヴィトンのブランド価値が圧倒的に優位だと考えます。
ですからルイヴィトンはコーチに対して「嫌がらせや反競争的な行為」をしなくとも、大きな影響は
ないように思うのですが・・・
さすがにコーチの台頭にあせっているんでしょうか??
ルイヴィトン側はコーチの苦情申し立てに対して、コメントをしていないので、真相は不明です。


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